第1回 被写体の主張と考えた撮り方
 

どうもeight8888です。当方HPであるRPWとcrepuscolo.aqの共通企画として写真コラムなるものを創立してみました。

自分の書きたい事を徒然と書こうと思っております。 退屈かもしれませんが、どうぞお付き合い下さい。

 

さて、初回ってことでもっともらしく心がけから・・・ っても考えかたみたいなものですかね。

 

一概に風景写真とはいえ印象ってたくさんありますよね。

「この撮り方凄い」 「綺麗で感動した」 「渋い」 「これはちょっと微妙」 「・・・・?」....etc

同じ写真とはいえ見る人にとって感じ方は人それぞれです。実際展示してみると、やはり人によって目に止まる画像はまったく違いますね。

凄い絵は本当に凄いし、微妙とか??と思う絵はやはり何かが足りないのだと思います

自分は「コレならこう撮ったらいいんじゃないか」「これとコレを入れてみたらどうだろう」とか、思いつきでアングルを決めてます。

 

まさしく極論ですが・・・

ただ撮るだけでは、「写真」ではあるけれど「風景写真」ではないと自分は考えます。

例えばこの絵 これは某観光地で撮影したものです。

町並みや、ここが観光地であると言うことは伝わりますが、これではただ撮っただけ。「風景写真」と言うには物足りない気がします。

 

風景写真とは、「伝えたいこと」をこめて撮影するものだとは思っています。

「これを伝えたい!」と画面の中に主張するものを取り入れるのです。これだけで画面の雰囲気が随分変わります。

 

例えば・・・・

 

撮影中ふと空を見上げると、とても綺麗で雲ひとつ無い青空です。この青空を写真にして伝えたい!そう思ったとします。

 

ただ写真に撮ってみる。 しかし、撮るだけではただの青いだけの写真となってしまいます。

 

それでいいんでしょうか?

 

そこで考えて少し考えてみます。どうしたらこの綺麗な青空を伝えることが出来るんだろうと・・・

 

ここで画面中で引き立てるものそれは「空以外のもの」です。

雲とか、例えば飛行機とか鳥とか なにか主題のようなものをいれることで印象が出ると思うのです。

 

タイトル:「Blue On Canvas」

覆いつくす雲で空の青を強調し、鉄塔を入れてサイドに入れて画面をまとめてみました。

これもやはり青空一色ではつまらなかったかもしれませんし、鉄塔が無ければただの空の写真にしかならなかったと思います。

自分がスナップをするときは、いつもほんの少し考えて撮影するように心がけています。そうするとファインダー越しにピンと来るものがあるはずです。

 

メインに入れたいものをただ真ん中に入れて撮るのではなく、周りに目を向けそのメインが引き立つような構図作りが出来れば上出来です。

 

ここで例と言うか、自分でも考えたなぁと思う絵を何点か・・・

 

タイトル:「公園 -夕暮れ前のひと時- 」

この画像を見て、ここはなんですか?と聞いて「公園」という答えが多数を占めると思います。

それこそが狙い。

午後のまったりと時間の過ぎる公園。 文からでもとても穏やかな雰囲気が伝わってきます。

右奥でキャッチボールをする兄弟や左奥の遊具、そして少し傾いてきた射光。

穏やかな雰囲気を表現するにはもってこいのアングルでした。

しかし、

それをただ撮るだけでは物足りない。兄弟と遊具とではバランスが悪い。そんなアングルをまとめるにはどうしたらいいだろう。

考えている途中にふと見つけたこのベンチ やはりこれも公園には欠かせないもの。

よし、と頭の中で構図を決め、絞りやピンのぼかしなどを決めシャッターを切りました。

このベンチをメインにしたことで、全体のバランスが取れたことと、主張しすぎず雰囲気を重視出来たかとおもいます

メイン被写体は真ん中に持ってくるより、サイドなどに寄せて撮ると構図がとても安定します。

そして周りの風景や空を取り入れたり、奥をぼかす等をすると雰囲気がよくなり、場合によっては今まで想像もできなかった絵が撮れたりして。

 

タイトル:「風と共に」

先ほど上で述べたことを実践した例です。実は自宅前だったりします(^_^;)

どこかに撮影に行こうと家を出た時に、この暖簾がふわふわと風に揺れていました。

とても興味をそそられ、暮れてきた日差しを入れ撮影してみました。

暖簾にピンをあわせたことで道や建物はいい具合にぼやけてくれて、露出も暖簾に合わせたので日差しも淡く処理できました。

このときの暖簾のふわふわと浮いていた時はまるで何かに誘われてるかのようになったのを今でも覚えていますw

 

後に某誌に載ったので、もしかしたら見た事ある方もいるかも・・・

 

タイトル:「秋口の空 彩る群雲」

ちょっと黒背景には見づらいかもしれませんが・・・ これも実は自宅前だったりします。 先ほどの暖簾は右下の店のです。

これはふと空を見たときに雲がとても不思議で綺麗に流れていたのでカメラを持ち出してぱちりと。

空メインですが下の建物への反射も美しく、空に合わせるとブラックアウトしてしまう建物にも良い金色を残せたかなと。

ブラックアウトした手前の店もうっすらと残像が残っていながら空を引き立てて、いい感じにまとまりが出来たかと思っています。

 

「空が綺麗だから空を撮る」と思うのではなく、

「空も綺麗だけど、反射する町も綺麗だから撮る」と思って撮ると表現の幅が広がるかもしれませんよ?

 

総評?

今回はただ撮るのが風景写真じゃない!と大して上手くも無いのに大見得張ってこんなものを書いてみました。

そんなの当たり前だ!とか そんなのしらねぇよヽ(`Д´)ノ って方はごめんなさい(´・ω・`)

もちろんどんな絵をどう撮るか。この絵はいいとか悪いとか。それはもちろん人それぞれ。

ただ自分は心がけ次第で撮るものは変わるんじゃないかって思います。

 

要は「心の持ちよう」ってやつですよ!

↑言いたかっただけ(謎

 

思うままに撮ればいい、好きなように狙えばいい。 でも、ちょっと工夫凝らしてみませんか? 写真に対する目が少しだけ変わるかもしれません。

長文に付き合っていただきありがとうございます。

第2回はまだ未定ですが、書きたい事は決まっています。 足りないのは気力と文脈_| ̄|○

焦っても仕方ないんでまったり時間をかけて作っていこうかと思います。

 

文責:eight8888 2008.04.05

 

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